ループイフダンの攻略を始める前に知っておくべき最低限の知識
ループイフダンとは？
ループイフダンというのは、アイネット証券のFX自動売買システムの名称ですが、広義にはシステムトレード手法の一種だと言うことができます。 この手のシステムトレードとしては、マネースクエアのトラリピが古参ですが、今は他の証券会社にも広く取り入れられています。 このブログでは、アイネット証券に限らず、ループイフダンのようなシステムトレード全般を対象として話を進めます。
ループイフダンは、いくつかのパラメータを設定するだけで初心者でも簡単に取引を自動化できるということで、とても人気があります。 詳しくは、アイネット証券のウェブサイトを一度ご覧ください。
ループイフダンの仕組み
ループイフダンは、為替が設定した値幅分動くごとに動作します。 買建ての場合、価格が値幅分下がる度に外貨を買い足していきます。 そして、買った価格から値幅分だけ上昇すると、その外貨を売って利益を確定させます。 利益確定のタイミングで、その価格にまだ買建てのポジションがなければ、新たにまた外貨を買い付けます。 （証券会社によっては、利益確定の値幅と買付の値幅を変えることもできます。） これらの行動をひたすら繰り返すのが、ループイフダンです。
一般的なFXでは、為替の上昇下降を予測して売買を行うので、方向の予測が当たれば、値動きが大きいほど儲けも大きくなります。 ですが、ループイフダンは少し違います。 一定のレンジの中で値動きが振動する場合に、ループイフダンは真価を発揮します。 稼働中に売買を何度も繰り返すので、同じ価格の周辺を長く行き来するほど、ループイフダンの儲けは大きくなります。 逆に、一方向に大きな値動きがあるような相場は、ループイフダンには向きません。
ループイフダンが得意とする「一定の幅の価格帯で価格が振動し続けるような相場」のことをレンジ相場と呼びます。 ループイフダンを稼働させるのは、できるだけレンジ相場に限定するようにしましょう。
ループイフダンの利点
ループイフダンに限らずシステムトレード全般に言えることなのですが、短期間で一獲千金を狙うより、毎週コンスタントに儲けを出していく方が向いています。 一獲千金を狙う場合、急騰急落に乗じて一気に儲けるというのが常套手段なのですが、システムトレードはどうしても統計に基づいた戦略を取ることになるので、例外的な事態が発生した際にうまく対応することができません。
また、売買をシステムに任せることができるので、副業に向いています。 一度設定してしまえば、ある程度の期間放置できますから、本業が忙しくても問題なく利用することができます。
ループイフダンの罠
一般に、ループイフダンの稼働中は、ほとんどの時間で含み損を抱えることになります。 必ずではありませんが、稼働時間が長くなればなるほど、含み損も大きくなる傾向があります。
ループイフダンで手堅く利益が出ると主張するブログの多くは、含み損のことを正確に考慮できていません。 （もちろん、ちゃんと考えて答えを出しているブログもあります。） 確かに、含み損は確定させない限り、損失にはなりません。 そのまま待って状況が好転すれば、損失もなかったことになります。
ですが、それは状況が好転するという条件が満たされた場合の話です。 余りに大きな含み損を抱えてしまった場合、それをチャラにするぐらい状況が良くなる可能性は決して高くありません。 むしろ、更に悪化して強制ロスカットになる可能性の方が高いでしょう。
ループイフダンに含み損は付き物ですが、無視して良いというものでもありません。 ループイフダンでコンスタントに利益を出すには、含み損をうまく処理する必要があります。
FXか株式投資か
FXと株式投資の最も大きな違いは、売買するものが外貨か株かということになるでしょう。 はっきり言ってしまうと、FXでも株式投資でも本質的にやることは変わりません。 安く買って高く売るというだけの話です。
ただ、どちらがよりループイフダンに向いているかと言えば、FXだと思います。 外国為替と株価では、値動きの激しさに違いがあります。 株価は、企業の業績などに応じて、急激に変化することがあります。 ストップ高やストップ安と言った言葉を聞いたことがあると思いますが、1日で10%以上の値動きになることもあります。 それに対して、国と国との関係にも関わってくるからか、短いスパンで急激に円高や円安が進むことは稀です。 もちろん、戦争などの危機が生じれば、ある程度の激しい動きにはなってしまいますが、それにしても予兆はあるでしょうから、無理に取引を続ける必要はありません。 ですから、ループイフダンでシステムトレードをするなら、FXがおすすめということになります。
そもそも、日本で株式投資のシステムトレードが可能な証券会社はマネックス証券ぐらいしかありません。 マネックス証券のトレードステーションは優れたツールですが、ループイフダンのように誰でも扱える代物ではありません。 この点でも、株式投資よりFXの方がシステムトレードに向いていると結論することができます。
おすすめの証券口座
以下の証券会社で口座を開設すれば、すぐにループイフダン的システムトレードを始めることができます。 このリンクから口座開設すると、ちょっとしたキャンペーンも受けられます。 よろしければご活用ください。
アイネット証券
ひまわり証券
外為オンライン
トレイダーズ証券
インヴァスト証券
システムトレード非対応の証券口座
システムトレードをしているとたまに、自分で直接トレードをしたいという状況に直面することがあります。 暴落するのがわかりきっているとか、暴落後元に戻るのがわかっているとかいう場面です。 一方向に激しく動く相場はループイフダンには不向きですから、普通に取引がしたくなります。 そういう場合に備えて、予備に通常の口座を持っておくのも悪くないと思います。
